シャラノキ(ナツツバキ)が真っ黒になった時の対処法

こんにちは、いつもありがとうございます。北海道を拠点にガーデンやランドスケープのデザインをしている柏倉一統です。

 こちら北海道ではよくある現象なのですが、シャラノキ(ナツツバキ)の幹が真っ黒に変色することがあります。その原因と結果、また対処法についてブログできればと思い書きました、参考になれば嬉しいです。

なぜ幹が真っ黒になるのか

 これは、「カイガラムシが発生してカイガラムシから分泌したものがカビとなったもの」と言うのが一般的に正解です。では農薬を散布すればいいのかと言うとそうではなくて、農薬を撒いても黒くなった幹は元どおりになりません。

なぜカイガラムシがつくのか

 これからは僕の経験値の部分もあって全部が正解ではない部分もあるかもしれませんが、このように思っています。

それは、細かい枝が混んでいて風通しが悪いことが原因になっている

 ということがとても多く感じます。毎年カイガラムシがついて大変なことになっているお庭も、枝の剪定を行うことによって虫のつきが変わってきます。もちろんまったくつかない訳ではないのですが景観を著しく乱すような害虫が少なくなります。

黒い幹の復活方法

 もうすでに真っ黒になってしまった幹は、目に付く高さまでを高圧洗浄、もしくはブラシをかけるのがおすすめです。

 それで、その後の成長も考えて剪定を行うことが虫のつく原因を抑えることになり、やがて幹の美しさが復活してきます。3年から5年ほどかかってしまうかと思いますが、真っ黒になった幹も年数が経てば古い表面の皮が剥がれていって新しい樹皮になります。それで健康的な木に見えるようになります。

 真っ黒の原因がカビであることからも、風通しが良いことによって防ぐことができると考えております。

植生の問題(僕の見解として)

 シャラノキ(ナツツバキ)はとっても素敵な白いお花をつけて幹も美しく人気の庭木、公園樹であります。ですが、実は北海道はもともとの自生地ではなくてもう少し南の方の樹木なんですね。

 それもあって、北海道では年間の成長する枝の長さが短くて葉っぱが密になりやすく感じています。それもあって害虫がつきやすく感じてしまうものと思います。寒さには耐えられるのだけれども、成長がちょっと遅くて枝が混みやすいのです。

 なので、他の木に比べてちゃんと透かしの剪定をしてあげなければならないと感じています。

農薬をなるべくまかないガーデニング

 私たちは、僕が農薬に弱いのもあって農薬を極力使わないガーデン、お庭をお勧めしています。無農薬は無理かもしれませんが、ちゃんと適材適所の植栽をしていたら虫の害は少なくなります。

 あと、少しばかりのアブラムシはちょっとお友達だと思って見逃す心の広さも必要かなと思っています。

 あと僕がいつも言っているのは「健康な植物に虫はつきません」と言うこと。ちゃんと風通しを良くして、光、水、ミネラルが足りていたら70点は健康です。

今回は、ちょっと害虫とかなので画像を控えました。

では、したっけ(^^)

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