チェルシーフラワーショー工事4日目の回想

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こんにちは、いつもありがとうございます。ガーデンデザイナーをしているおはなうえるくま1号です。

もうすでに2ヶ月前のことなのですが半年以上経っているような気がしています。それだけチェルシーフラワーショーの期間は濃密な時間を過ごしていたのかもしれません。

今回の記事は、前回の5月9日のことの記事に続いての5月10日、4日目のお話になります。


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雨からのスタート

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前日からの雨が続いていました。雨模様が2日目になるので足元がぬかるむようになってきました。現場も寒くて、工事も焦ってきます。

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雨を嫌うセメント工事も工程に入っていてテントを立てながらの作業ですし、モルタルに雨が入らないように、また入っても大丈夫なように少し硬めに練ったりと、悪条件の中、難航し試行錯誤の連続でした。

メインの樹木が入りました

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こちらは、コブシの木になります。

「漢方の庭」は「これをやらないと、あれができない」とか、、、「あれができないと、この仕上げができない」のような、一見シンプルであっさりしたデザインなのですが、複雑な高低差の調整やつなぎ目の見えないシームレスなデザインを行うことによっての難しさがありました。

そこを、ベテランのタツさんがタイミングを見て相談をして工事を進めてくださいました。

なので、前日には生垣しか植えれなかった植木が、今日はコブシが植えられるようになった。

そんな複雑な作業工程になっていきます。

メインのコブシが入って、少しホッとしたミキさんです。

コールテン鋼材のベット工事

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コブシの木が入ったので、後ろの花壇の工事ができるようになりました。この材料はコールテン鋼材と言って、サビが錆止めになって長持ちをする鉄になります。自然なアースカラーであることと、鉄なのでロングライフな面と自然素材であることでエコロジーな面が好まれ80年代ごろから建築の現場で使われてきた資材になります。

「漢方の庭」では、鉄を使うことによって、鉄分が土に入り植物達の健康も育んでいることをテーマにしていました。

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ですが、このコールテン鋼材の花壇の工事も少しずれて設置したら後の工事が成り立たない設計をしてしまったために、何度も何度も測って確認をしなければなりません。

数字に細かい日本人でも嫌な設計を、イギリスの人達で作っています。そうですね、ここはチェルシーフラワーショーです。工事をする人達も世界から選りすぐりの職人が揃っています。

感想

やっぱり工事の際の雨は嫌ですね、ましてやこのチェルシーフラワーショーは工事の期間が短いために、雨だからと言って工事を休めないのです。

そしたらみんなも足元がぬかるんでいて、しかも寒いので、普段よりも体力を消耗してしまいます。

普段では起きないような、間違いもしてしまいます。

でも間違ってとうぜんで、それをみんなでフォローし合う文化がこのチェルシーフラワーショーの工事の現場ではできていました。

このことから、僕もそのようなデザイナーにならなければと勉強の日々でした。

では、また次回も。


チェルシーフラワーショ−2019「漢方の庭」皆様の多大なるご支援をいただきましたこと、誠にありがとうございます。


このブログを書いている人:ガーデンとランドスケープデザインの株式会社キノ花園計画 柏倉一統

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https://www.rhs.org.uk/shows-events/rhs-chelsea-flower-show/Gardens/2019/kampo-no-niha

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