ノーメンテナンスなランドスケープ、またはガーデンは無理がある

いつも大変お世話になっております。ガーデンやランドスケープのデザインをしている柏倉一統です。

たまに言われることがあるのですが「ノーメンテナンスにしてほしい」と、やっぱりちょっと無理があります。

仕事欲しさに「ノーメンテナンスできます!(3年後はしらないけど)」みたいな仕事の仕方もやり方も人によってはあるのかも知れませんが、僕はあまりそういった仕事欲しさに誠実では無いことをしたくないと思っています。

ノーメンテナンスの定義を考える

・いくらノーメンテナンスと言っても、掃除をしなくていいとは思っていないかも知れない。
・いくらノーメンテナンスと言っても、落ちたゴミは拾ってくれるかも知れない。

そう言った形で、「ノーメンテナンス」の定義があり、「ローメンテナンス」と間違っている方もいて、お話を進めるうちに共通理解が生まれることがありますが、全くもってなにもしない「ノーメンテナンス」という方もいらっしゃるのが現実です。

ノーメンテナンスの生まれる背景

では、どういった心理背景から「ノーメンテナンス」で良いという心理が生まれるのかを考えました。
こういった背景はいかがでしょうか。

・都会に住んでいて、誰かが掃除した歩道をいつも歩いている。
・オフィスビルで仕事をしていて、そのビルの維持で清掃員の仕事をしている人がいるのが気がつかない
・木の枝が伸びたことを知らない
・魚は切り身で泳いでいる
・毎日外食を食べている
・髪は目覚めたら整っている

仕事柄おもうこと

仕事柄こういった自然の摂理を説明して理解していただくのがとても大変に感じることがあります。お客様よりも年齢が若い場合もあり、そのバイアスで無理だったり。また上にかいたように「ノーメンテナンスできます!(3年後はしらないけど)」とういう雰囲気の方と天秤にかけられることもあり。難しい問題かといつもおもっております。

靴を磨くように、食器を洗うように、お庭も公園もお手入れをして使っていただけて想いが深まる場所を考えるデザイナーでありたいと思っております。

では、また。

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