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虫のつかないお庭

 こんにちは、いつもありがとうございます。ガーデンやランドスケープのデザインをしている柏倉一統です。

今日はちょっと5年ほど経過を見せていただいているお庭を元に気がついたことがあったので書いてみようかと思いました。お庭ってどうしても虫が発生してしまいます。もちろんアリ、バッタ、クモなどがいるのは当たり前として、今回のこの記事は所謂「害虫」のいないお庭について書くことになります。確実なことは言えないのですがご参考になれば嬉しいです。

まず同じ環境はない

お庭というのは、場所、地域も違えば毎年ちょっとずつ雨水の量や暑さが毎年一定では無いように確実にABテストができないので、確実なことを言うことは困難です。だからこの記事を読んで同じようにやったけど、そうはならなかった。そういったことは起きてしまいます。

虫がつかないとは

 まず提言として、アブラムシが花穂にびっちりつくことで有名なヘメロカリスがこのお庭は、毎年虫がついていません。ただそれだけでこの記事のキッカケになっています。他にもカイガラムシ、コガネムシの被害も見受けられません。

イネ科植物を70%にした

結論から言うとこれが効いているのかもしれません。徹底的に環境の状態を考えて植栽した植物の比率をイネ科植物を70%にしました。イネ科植物といってもたくさんの種類があって、湿った場所が好きなものも、乾燥を好むものもいます。それを適したものを植えました。こちらのお庭はディスカンプシアを主に使いました、ほか3種のイネ科植物を使っています。

2016年初めての植栽

なんで70%なのか

 これは知っている方も多いかも知れませんが、地球上の植物の被覆はイネ科植物が70%ほどあるそうです。この数字の場合、みんなのご飯であるお米の稲や、麦、トウモロコシなども含まれているので一概には言えない部分もあるそうですが、意外にもイネ科植物たちは私たちの周りを囲んでいます。

 それを元にある意味実験的に70%のイネ科植物の植栽を試みました。といっても園芸品種であります。もしも自生種ばかりを植栽してしまって元気になりすぎて手に負えない場合を考えての園芸品種を使っています。

現状土植栽を行った

これも一部のナチュラリストな方の書いた本の文献を参考にしたはずなのですが(本がどれかを忘れました)現状土に植栽を行っています。こちらは北海道の道東で田舎の方なので現状土といっても元気な土が多いと思っております。

 植栽を行う前に表面の土を10センチほど剥ぎ取って、無肥料、土壌改良もしなく植え込みました。

 もちろん砂利が混入しているので植え込みは大変です。でもこの砂利がとっても大切で、砂利の中には鉄分などのミネラルが豊富に入っています。また砂利が混入していることによって地温が高くなる場合があります。

2020/07/05 の状態

まとめ

かいつまんで書きましたが、このように自然に習い、土も植生も自然風にする、見た目だけではないナチュラリスティック手法は、いまも害虫が大量に発生していません。これから先に起こるかもしれませんが、今の報告の意味も含めて書いておきたく思いました。

ご参考になれば、うれしいです。

では、したっけ!

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