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「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」は本当なのか

(2018.1.10.リライト)

造園屋さんや、庭師さんのおっしゃっている言葉には、直接的な言葉と、その裏に秘めた行間的なものがあります。それで、「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。直接的な感じというか、直訳で「桜の剪定をしてはいけないもの」との考えが多くの人々が抱いているかもしれません。ですが、本来桜は剪定を行って良い木になるんです。

それでは、本題へ。

 

梅切らぬ馬鹿

このように言われるのは、梅は花木であり果実を楽しむものなので、基本的に強く剪定を行なって小枝をたくさん増やした方が花付きも良く、花付きが良ければ実の付きも良いからです。また、梅を切らないとすぐにボウボウに伸びてしまいますよね。

桜は剪定してもいいの?

なぜ、桜がそのような言い回しになったかは、桜の枝の切り口はカルス形成が遅く、桜の木の傷口に瘡蓋が作られるのが遅い木なんです、またそのことによって、切り口に病気や虫が入りこみやすいために剪定に対して弱い木という表現になったのです。

でも桜は、ほとんどがソメイヨシノかと思いますが、ソメイヨシノは枝が混雑しやすい樹木になり、やはりそのいらない枝は剪定して切った方が良いのです。放置をするといらない枝が腐って病気になりやすくなるんです。他にも剪定を行わずに切らなかった場合、今度は混み合った枝葉が風通しを悪くしてカビなどを原因とした病気の温床になる可能性があるので、結果として剪定を行った方が良い、もしくは剪定をしなければならない樹木になります。

 切る前に

それで剪定を行う前に、樹木の切り口がネックなので、剪定に使う刃物を十分に消毒する必要があります。簡単な方法は以下になります。

以上のように十分に消毒を行ってから剪定を行うようにしてください。

切った後の処理

 切った後の切り口には各地の風習にもよりますがカルスメイトのような、いわば木の傷口の絆創膏のようなものを塗ってあげてください。切ったあとの切り口に病気や虫が入らずにすみます。僕が愛用しているのは、チューブタイプのカルスメイトになります。これなら木の上でもポケットから取り出せて便利です。

 

富士商事 カルスメイト 150g

 

 では、また(^^)

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