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北海道のカーポートのメリット・デメリット

こんにちは、いつもありがとうございます。

ランドスケープデザイナーをしているおはなうえるくま1号です。

お家を建てたら欲しいものにカーポートってありますよね。

僕たちのお仕事でも、よくご相談を受けます。

カーポートのメリット

まずは、メリットですが、以上のような内容になるかと思います。

以下の部分で説明をしていきますね。

車庫・ガレージより安価

車庫・ガレージより安価というのは、地面の仕上げにもよってきますがカーポート工事の方が比較的安価になります。

オーダーメイドの車庫・ガレージ

お家に合わせたデザインのしっかりした車庫を工務店さんにお願いして作ってもらうのが一番いいものになってお値段も一番高くなります。

既製品のガレージ

一般的に、「100人乗っても大丈夫」みたいな商品です。こちらが「オーダーのガレージ」に次いでお値段が高くなります。

既製品のカーポート

木製のものでおおよそ80万円から120万円になります。カーポートにいれたい車の台数にもよりますが、下のアスファルト工事が入ってこの金額が大体北海道のスタンダードかと思います。

金属製のカーポートであれば同じぐらいの金額が、もしくはもっと安いものもあります。

固定資産税がかからない(作り方による)

固定資産がかからないというのは、単純に説明するとコンクリートを流し込んでしっかり基礎を作った車庫は固定資産材の対象になりますが、カーポートは基本的に固定資産税のかかるものではありません。

mayonez.jp

除雪の手間が省ける

北海道の人にとっては、この問題が一番ですね。

雪の多い地域では、朝出勤前の除雪が大変ですよね。僕は岩見沢や札幌にも住んでいたことがあるので毎晩降って積もって、それを朝除雪してから出社という経験を多く味わっています。

あの浅野除雪って、とても大変ですよね。

カーポートがあれば少し道路と面している部分を除雪するだけで、ひとまず車が出せるから安心ですね。

でも、雪の多い年はカーポートの上の雪を落とす必要があることを忘れないでくださいね。

冬に車の窓に氷、霜が少ない 

しばれる地域には、この冬の凍った窓のを車をあらかじめ温めて溶かすのも面倒なことですよね。

今は、エンジンスターターがあるから便利になりましたが。まだ古い車には付いていませんね。

またガソリンも高騰していたり、環境問題から、あまり長々とアイドリングするのも気が引けます。

でも、カーポートがあればこの窓のシバレは、もう少なくなります。

カーポートではなくても、四面を囲まれた車庫・ガレージであればもっと確実に防ぐことができます。

雨天でも車に濡れずに乗り降りができる


最近では、北海道でも強い豪雨が来るときがありますね、青空駐車であったら降りたくない気持ちになります。

ですが、カーポートがあれば安心ですね。

また、せっかく雨だれによる、車の汚れも防ぐことができます。

カーポートのデメリット

と、カーポートのメリットを書いてきましたが、カーポートにはメリットだらけなのでしょうか。

メリットばかりしか思いつかないかもしれませんが、やはり便利なものには少なからずデメリットもあります。

では、どんなデメリットでしょうか。

考えられるのは以下のようなことになります。

ほとんど、見た目の問題になってきますね。

お家の見た目はどうでもよくて、機能と快適であれば良い場合は、もう下のデメリットを読む必要はないかもですね。

書いている僕がランドスケープデザイナーなので、余計に気になってしまいます。
ですが快適にはかないません。

では、上の3点を細かく解説していきますね。

駐車スペースが狭くなる

狭い敷地を上手に使って建てたお家であれば場合によっては一台分のカーポートを入れても軽自動車分の敷地しか無くなる場合があります。

これは、カーポートの柱と、はしらを支える基礎があるために、例えば、これまでセダン、ワゴンが一台入っていたスペースに柱が入るから、車が入らなくなることがあります。

その場合は、諦めざるおえない。もしくは車のサイズを制限するしかありません。

日当たりが悪くなる

多くの住宅街のお家であれば、南側を広くとって北側を法定内のギリギリに建築することがおおくなっています。

となると、玄関を避けてカーポートを設置した場合は南側のお庭の部分が日当たりが悪くなります。

お家の景観が悪くなる

たとえ南側にあっても一緒ではありますが。お家が道路から見たらカーポートとと重なっていたら、せっかく工務店さんや設計士さんと考えたお家の景観が悪くなります。

また玄関が暗くなってしまうのも、正面玄関としていいものではありません。

カーポート、既製品のガレージはせっかくのお家の景観を悪くしやすいものです。

利便性かデザインをどちらをとるか

予算を無視すれば、いちばんのオススメは住宅と一体型の車庫

究極、お家や外構の予算を無視しておすすめできるのはお家に一体型のガレージになりますが、それを建てられるのは予算がしっかりある場合ですよね。

僕は、それをオススメしてしまって仕事をなくすことも多々あります。

でも景観のデザイナーの視点としてはそれが一番機能的で、また防犯上にも良いです。

お家と一体となったガレージ、車庫であればタイヤの保管などもその場所でできますし、車のお手入れも簡単になることがあります。

物置一体型のカーポートもある

上の話はあくまでも予算が潤沢であればの場合です、住宅に車庫をつければそれはもちろん固定資産税は上がります。

なので、既製品のガレージであっても、物置スペースを確保したものもありますし。

カーポートでも物置一体型のものもあります。

この記事は、雪国を想定しているので。もちろん発生してしまうのが冬タイヤ、夏タイヤの存在です。

カーポートを作ってもタイヤの保管に他の物置が必要です。

なので、新築の場合は設計段階で住宅の物置スペースを十分に置くのか、カーポートに物置が一体型になっているものを選ぶのがオススメです。

もしかしたら、除雪機だけでいい場合もある

駐車スペースが狭い、車は一台だけでいい場合は除雪機(40万円くらいのモデル)でいい場合もあります。

まとめ、お家の景観を大切にして欲しい

まとめとしては、カーポートは比較的安価に(買い物としては高いですが)マイカーの駐車スペースを快適にしてくれます。

もし「新築の予定があって、これからどうしようかな??」

という方がこのブログの記事を読んでくださるのであれば、新築のお家の駐車スペース、物置、ガレージにするのかカーポートにするのか。もう一度ご一考いただけましたら、嬉しいです。

これは、カーポートを批判しているのではないのです。

せっかくの一生に一度のマイホーム建築です。

世には「家は3軒建てて欲しい家が実現する」なんて言いますが、3軒なんて富豪にでもならなければ実現しません。

その1軒の、いいお家の景観を大切にして欲しいのです。

僕の気持ちは、それだけです。

インターネット社会ですから、景観だけに意見が寄っていて、中立な立場のランドスケープデザイナーの本音として聞いていただけたら嬉しいです。

この記事が、誰かの役に立つことを願って。

いつも、最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

では、したっけ!

外構の予算の参考にしてください

www.ohakuma.com

(「したっけ!」=北海道弁で「またね」の意、だが本当に使っている人はごく少数で北海道の西部にまれに見られる)

チェルシーフラワーショ−2019「漢方の庭」皆様の多大なるご支援をいただきましたこと、誠にありがとうございます。


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