こんにちは、いつもありがとうございます。
上の見出しの写真はイギリスのある街の風景です。
今日は、帯広市内を右往左往しました、土地や地域をたくさん見るのは結構大変な作業になります。
一般的には「見るだけじゃん」という感じなのですが、見るのにもあるものを基準に見ているからちょっと大変なのです。
それは、一つの基準のようなものに「ゲニウス・ロキ」ってものがあります。
ランドスケープの業界でよく使う言葉によく「ゲニウス・ロキ」って言葉があります。
ゲニウス・ロキ(genius loci)はローマ神話における土地の守護精霊である。地霊と訳される[1]。蛇の姿で描かれることが多い。欧米での現代的用法では、「土地の雰囲気」や「土地柄」を意味し、守護精霊を指すことは少ない。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ゲニウス・ロキ
目次
ランドスケープデザインのゲニウス・ロキとは
上の、Wikipediaに書いてある文章が、簡潔なので引用しました。
このように、土地の持つ力を読むことが試される仕事でもあります。これがランドスケープデザインの分野の面白い部分かと思います。
もちろんガーデンデザインにも、建築にもある言葉で、もしかしたらアートの世界にもあるのかも知れません。
ゲニウス・ロキは五感、六感で感じるもの
五感で感じ、しかも第六感も使うようなものを必要とされます。もちろん参考になるような土地の歴史のようなものを図書館だったり地域の人と話して得て自分はどうその場を感じるかが問題になってきます。
「空気を読む」と書くと、なんか違うものに捉えてしまいますが、空気を感じてどう答えを出すか。
そんな話になってきます。
ゲニウス・ロキを読んで出す答え
建築家さんも読むと聞いたことがありますが、その場に「建築を通じてどんな体験をさせるか」に変換されるようでした。
ランドスケープデザインの場合は「どう体験してもらうか」も大切ですが雰囲気を壊さない、もしくは雰囲気が悪ければ、どうネガポジ反転させるか、もしくはネガが必要な場合はポジをどう抑えるかに変わってきます。
海外のランドスケープデザインの場合、ネガな部分、例えばスラムの再開発ってものがあったりしますがスラムをポジにしすぎてしまって、地価が高騰し、その反動で貧困層が住めなくなってしまう例があったりします。
地方都市のゲニウス・ロキ
こんな人口が13万人程度の150年くらいの地方都市にも、ゲニウス・ロキは存在しています。
例えば開発されたばかりの新興住宅街なんかは、よく野生の空気を含んでいたりします。
あと、人によって千差万別ですが、「ここは心地よい」「ここは苦手」って人々の、なんかわからないけど感じることがあるかと思います。
その感覚って大事で、この「ゲニウス・ロキ」に繋がってきます。
ワインのテロワールに似ている
これはよく仲間うちですが、テロワールって言葉に似ているよね。って話になります。
テロワール(Terroir)とは、「土地」を意味するフランス語terreから派生した言葉である。もともとはワイン、コーヒー、茶などの品種における、生育地の地理、地勢、気候による特徴を指すフランス語である。 同じ地域の農地は土壌、気候、地形、農業技術が共通するため、作物にその土地特有の性格を与える
https://ja.wikipedia.org/wiki/テロワール
これは結果としての、作物の話になってきますが。ランドスケープデザインにおいても気候、土壌条件も空気感の一つと考えてもいいのかと思っています。
ゲニウス・ロキを読むのはAIにはできない
この読む力は、つまるところ人間の本能のような、野性味のようなものも使っているのかと思います。オカルトとかスピの人の「松果体で感じる」部分のようなもので良いのかと思います。これは結果としてAIには、今後も難しいことかと思っています。
ビックデータとか、統計とかの分野では今の所解決できないような部分ではないでしょうか。
もともとデザインの仕事はAIにはできないと言われていますが、この第六感を使う部分はこれからも人がやっていくべき部分かな、と僕は思っています。
こんな感じでまた簡単にランドスケープデザインの仕事のお話をかきました。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
したっけ!