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ランドスケープデザイン探訪:和芝のなかのネジバナ、過去の巨人から教えてもらうロープランティング

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こんにちは、いつもありがとうございます。今回は本業よりな記事を書こうかと思いました。

id=”目次”>目次

ネジバナってなに?

和名:ネジバナ

学名:Spiranthes sinensis var. amoena

生育:日本全土、シベリア、温帯・熱帯アジア全域、オセアニア

まぁ、雑草といえば雑草なのですすが山野草としても人気のあるお花でして、こんなお花を道端で観たことがありませんか?以外にもふと脇を見ると生えていてお花が可愛い植物になります。

なんでネジバナ

この画像の撮影した場所は京都は無鄰菴です。無鄰菴の詳しい話は別にして、このお庭をデザインしたというか作庭した小川治兵衛さん(次から植治さんね)は伝説の庭師的な方なんですがね、その方が芝にネジバナが寄生というかコンパニオンプランツのような感じでこの芝に対してネジバナが生えてくることを計算にあったという話があるんです。

でも最近では「ネジバナなんて雑草」みたいな時代が長かったがためにこの芝にネジバナが少なくなった、というお話を聞いたことがあったので発見した時に嬉しくって写真を撮ったんですよね。なぜそんなことになるかと言うと「ちょっとでも芝が伸びたらダメ」みたいな感覚があったりすると難しいんです、それは人それぞれの自然観で、また他の感覚とデザイン嗜好の問題なんでデザイナー、管理者、オーナーの意向次第でどんなことが起きても良いんです。

僕は、その無鄰菴にネジバナが満開にお庭に咲いている文献写真を観たんですが、持っていなくてアップできません。ごめんなさい。確か白黒写真でした。

ってことは??

わかります??

って、何が言いたいかわかりませんよね。

あの、芝って芝だけじゃないんですよ。芝が生茂ってどうしようもなくなる前の段階で、春の時期に咲くお花を仕込んでおけるんですよ。で、それって園芸大国イギリスでも芝生の中にクロッカスや、小さいスイセンを仕込んだりする技法があるんですよね。

で話は無鄰菴に戻るんですが、このお庭の注文者のオーダーが「洋風も加味したもの」って話があったようなんです。それで、その当時、19世紀末に植治さんが出した答えが芝にネジバナだったのかな、なんて思ってウフウフしちゃうんですよ。
詳しくすると、それって植治さんの日本的な自然観を元に、おそらくその頃、花を迎えていたイギリスのパークの技法、荘園のお庭からインスパイアもあってのことではないのか、なんて思うんですよね僕は。

例えばこんな風に芝にクロッカスを仕込むことがあります。

出典:Lawn Plantings

さいごに

上の画像も、芝の中にちらほらネジバナの株が見えているんです、わかります?ぜんぶが緑でわかりづらいですよね、葉っぱの幅が違うのが混じってませんか?。

それそれ、雑草じゃないんです、ネジバナです。

まぁ、このように小さな花にも、小さな機微の植生もわかり、使いこなすことができるまたは理解できるデザイナーでありたいなと思うんです。過去の巨人の作から学ぶことはたくさんあります。

また、僕には僕なりのその機微なる自然観があると自覚もしていますし、得意な分野だとも思っております。

今回は、この辺で
したっけ!また。

後輩へ:日本庭園関連のレポートでコピペするなよ!(笑)

参考文献:

ネジバナ – Wikipedia

無鄰菴 – Wikipedia

www.vanengelen.com


ガーデンとランドスケープデザインの木野花園計画

Kino Garden Project Co. /木野花園計画 – ガーデン、ランドスケープデザインの木野花園計画


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