おはなうえるくまらいふ

現場が一つ完了しました

こんにちは、いつもありがとうございます。ランドスケープデザイナーのおはなうえるくま1号です。デザイナーですが、植込みとかもちゃんとやっています。

このブログのタイトルの通り、ちゃんとお花を植えました。

お庭の工事の内容

こちらは、帯広市の個人のお客様のお庭です。今回の工事は、もともとちゃんと作ってあったお庭に少し追加の作業でした。内容は、宿根草を足して、植込みになっていた部分をレイズドベット(持ち上げた花壇)に変更する工事内容でした。

雪が降った

こちらの工事中に雪が降ってしまって、お花の苗が植えられなくなるところでした。ですが、土に凍結が入り込まずにすみ。しっかりと植えつけがおわりました。

土が凍結する地域です

こちらの地域は、凍結深度というものがある地域です。凍結深度とは簡単にいうと冬に土が凍る深さの目安で、データとしては90センチから100センチの凍結が真冬に起こります。

なので、土が凍る現象が起こるんですね。本州の方にいうとビックリされます。

今回は、水分の多い雪が一旦降ってしまったので、土に氷が入り込む懸念があったのですが大丈夫でした。植込みの中には、宿根草、多年草もそうですが球根も植えています。

石は北見産で空積み

石のレイズドベットは、石材は北海道の北見で産出される北見黄鉄平(北黄石)と言われるものを使っています。もともとあった同じ石材のウォールに合わせてこの石材を使いました。

工法は空積みというもので、世界的にもともとあるモルタルなどを使わないで行われる工法なので、この寒さでも大丈夫です。
ただ、この時期に石に触るのは氷に触るようなものなのでとっても冷たくて大変そうです。

作ったのは、真鍋庭園のフカワさんが作りました。

春待ち

あとは、雪が積もって春を待つ状態です。

秋の植栽、移植のメリット

この時期は、落葉樹であれば、冬眠に入っているので移植が簡単になります。また宿根草、多年草の移植も根を切ってもダメージが少ないので簡単に行うことができます。

新しい苗も、たっぷりと土の養分を雪解けとともに吸い込み、すくすくと育ちます。

ガーデンの植える作業や、移植の作業って春のイメージが強いかもしれませんが秋の雪前もとっても良い時期だと僕は経験上思っています。

秋の植栽、移植のデメリット

ですが、いいことばかりではないのも事実です。春にはちゃんと植えた植物をチェックしてあげないと、土の凍結で持ち上がってしまう苗があったりするんですね。
苗が土の中で浮いてしまうのです。

なので、春は確認をして、浮いてしまった苗を押し込んだりしなければなりません。

その手間を抜いても、秋に植物を移植したり、植え込んだりするメリットが優っていると思います。

雪の下からはじまる成長

それは、やっぱり春のスタートに間に合うことですね。

春のスタートに間に合うというのは、春は1日1日で植物たちが躍動的に動きます。なのでじつは雪の下から始まっているのです。春先に雪を掘ってみるとわかりますが、雪の下では植物たちの芽出しが始まっているんですね。

春から見違えるようにしたいのであれば、それに間に合うのはやっぱり秋植えかと思います。

では、したっけ!

デザイン、設計 : Miki Sato MIKI DESIGN STUDIO
石積、石張、造園 : 真鍋庭園

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